F1とは、正式にはフォーミュラワンといい、モータースポーツの一種です。フォーミュラとは何かといえば、ここでは車両規定を指します。つまり規定の車を走らせレースを行い、1位を決定するのです。このグランプリは1国でシーズン中1開催となっています。多少の例外はありますが、日本では鈴鹿で行われています。このF1はイギリスのサーキットで始まっており、イギリスからの移民が多かったオーストラリアでも当然行われています。ただイギリスの移民が多かったという理由だけでなく、F1は冬には行われないですが、北半球のオフシーズンでも、オーストラリアは南半球にあるので、オンシーズンとなり開催されるということです。日本では一時は富士のサーキットで行われていましたが、今は鈴鹿が主です。オーストリアでは最初はアデレードの市街地で行われていましたが、現在ではメルボルンのアルバートパークで行われています。
オーストラリアはF1の開幕戦がおこなわれる
ほぼ毎年F1の開幕戦が3月に行われているオーストリアのメルボルンのアルバートパークは通常時は公園として利用されています。このF1の時期になると、周辺の道路も含めサーキットとして変えられます。市街地をコースにするのは他にシンガポールとモナコとなっています。このコースは美しいストリートサーキットとして有名で、湖畔を望む穏やかな景観、会場へは無料の路面電車で行き来することができるので観光客の方も楽に行くことが出来ます。しかし穏やかなコースというわけではなく、3月のオーストラリアは夏から秋への季節の変わり目となり雨が降りやすくなるうえに湖畔や海からの風が吹くため、荒れたレース展開を見せる事もあります。またメルボルンは観光地としても有名です。世界一美しいといわれる海岸道路グレートオーシャンロード、オーストラリア最古の図書館であるビクトリア州立図書館など都心としてだけでなく自然と歴史もある街です。
オーストラリアのF1の歴史と財政状態
ヨーロッパでのレーシングシーンから誕生していったF1がオーストラリアで行われるようになったのは1928年が初回となっており、その後1957年に国内選手権が行われ、オーストラリアグランプリが世界選手権の一部となったのは1985年からとなっています。アルバートパークでレースが行われるようになったのは1996年からとなっています。通常時は普通の公園であるので、毎年F1前にガードレールなどを設置する必要があり、開催費用が高騰しています。その上観戦者の減少があり、現在では赤字幅が拡大しています。これはオーストラリアだけでなく日本も同様で観客数が減少しているようです。そしてこちらも一時開催を危ぶまれる状態だったようです。これはF1側が、テレビの放映料や広告代金を握っているため開催会場はチケット代や食事代などでまかなう必要が出てきます。オーストラリアはメルボルン州が財政支援を行っています。